2013年3月1日-3日
クロアチアのキッズアースホームで絵を描くワークショップを行いました。
クロアチアの首都 ザグレブから車でおよそ2時間の山間の町、グボーズド市。紛争から16年以上経過し、首都ザグレブやリゾート地ドゥブルブニクなど観光客が増える一方で、未だに60%を超える高い失業率が問題となっている地域です。
1991年に独立を表明して以降、それまで連邦を構成していたユーゴスラヴィア軍との間にクロアチア紛争が激化、1995年の終結まで、この地域でもたくさんの被害者が出ました。
子供地球基金は、この紛争終結直後よりクロアチアに入り、現地NGOの協力を得て、支援活動を続けて参りました。
紛争終結後、16年を経た現在、キッズ・アース・ホームにやってくる子どもたちには、直接的な戦争経験はありません。
しかしながら、失業率の高さに起因した家庭内暴力や教育への無関心、ドラッグや煙草、アルコールの横行など子どもたちを取り囲む環境には問題が多く、また16年前に世界中から集まった支援の手は年々減少し、今では国外の団体はほとんど活動を行っていない状況です。
娯楽施設もないこの地域では、キッズ・アース・ホームが、子どもたちが自由に立ち寄り、絵を描いたり、友達と遊べる貴重なスペースなのです。
クロアチアは2013年7月にEU加盟予定です。
首都ザグレブ市や観光地としてに地域では経済がよくなるのではという声がある一方で、中心部から離れたグボーズド市のような地域では、通貨の返還に時間がかかったり、経済の置いてきぼりにされてしまうのではないかと人々に不安が募っています。